❖ 野菜が高くなった!・・魚が獲れない高くなった!
そんなニュースをたまに見かけるだけで、日本国の食糧事情は分からない
日本では国民の食糧事情など真剣に語られる事を聞いたことがない
昔、漁連関連の仕事をしていたことがあるが、
当時は田舎の漁師町では、70歳80歳の老人の漁師が2000万円の借金をして、
家を新築し、船も新しく買い替えたが、大丈夫なのか?
そんな話を聞いて、私の商売ではとてもできる話では無い事なのでびっくりした
・・・ある時は、
農協の勧めでミカン栽培を始めたが、数千万円の借金で、家も土地も失った・・・
そんな家族に接したこともある
いずれも、日本全体の食糧に関わる問題だが、余り良い話を聞いた記憶は無い
日本の食糧自給率が、30%だとか・・・70%程度だとか・・・
外国では食料自給率が100%を超えていて、食料の輸出が盛んだとか聞いたこともある
いずれにしても、
昨今の食糧の値上がりは庶民にとっては尋常ではないのである
おまけに、今日は築50年にもなろうと言う私のアパートの1万円の値上げの通告を受けた
便乗値上げ!?・・何にしても引っ越すとなると大事(おおごと)である
・・・・・
私の家庭菜園では、ほとんどの野菜を栽培しているので、野菜類に困る事は無いのだが
食料に困窮するニュースや、噂ばなしを聞くと、
昔、コメを作らなければ現金がもらえる農業者の話を思い出す・・・
昔は大地主だった私の家も、
大東亜戦争敗戦や農地改革によって衰退の一途をたどってきた
敗戦後の、大黒柱のいない8人兄弟の母子家庭の五男坊が
あれから70年の歳月が流れて、兄弟もつぎつぎとこの世を去り
故郷を遠く離れた大阪の地で生き延びて現在に至っているのが私である
・・・・・
この国の食糧事情などと言う言葉を聞くと
農協、全農、経済連、漁連、畜連、などと言う単語がすぐに思い浮かぶのは
私がこれまでに生きてきた、ビジネス上で出会った人や、
色々のシステムの事を考えながら生きてきたからなのだろうと思うのである
果たして、この国の国民の食糧を支えるシステムは大丈夫なのだろうか?
国の管轄は農水省だろうと思うのだが、
あらゆる利権が渦巻き、あらゆる利権者が私利私欲をむさぼり
国民の困窮を見てみないふりをしている奴ら、
恐ろしく貧しい頭をした人間たちが、この国の指揮をとり、
国政を進めている事を考えると、任せておくと大丈夫なんてものでは無いだろう!?
不安はつのるばかりである・・・
国民の一人一人は、自分の人生を全うする為に頑張っているし
それぞれの立場や職業で本分を尽くすために頑張っている事は分かるのだが、
国政を何とかしなければならない、と言う思いが常に頭に浮かんでくる
大企業や国家の舵取り、指揮官ともなれば、相応の能力が要求されるだろう
大企業を維持するためのシステム
国家を維持するためのシステム
非常に広範囲の考察や試行錯誤も必要だろうが、
最近はネットでも見れるようになった、市議会や国家の議論を見るにつけ
日本国の将来には希望が見えてこないのは、私だけだろうか?
・・・・・
それでも人間は希望を持って、夢を持って、
それらの希望や夢を実現させるために努力をつづけ無ければならないのだろう。
年を取るほどに体力の衰えを感じるようになり
若かった頃の思い出に耽ったり
今、自分が若ければ何をすればいいのか・・・どのように生きるだろう・・とか、
考えることが多くなったように思うのである。