❖ 大和養命百薬草(オカワカメ)の育て方
註:以後の記事では通称のオカワカメを使用します。
オカワカメは非常に生命力が強く、弦を挿し木するだけで簡単に株を増やせます。
オカワカメの弦を15cm~20cm程度にカットして葉を一枚つけた状態で、
株元の方を水につける、または土に差しておきます、数日で根が出て成長を始めます、
土は特に培養土等を使う必要はありませんが、一般的な庭土で水分を十分に含んだもの、
プランター等で数日水分を切らすと枯れてしまいますから、水分を切らさない事です、
時期的には、温度が25度程度以上の時期なら90%以上成功するでしょう。
上の写真のように9cm程度の苗用カップを使用した場合には、
根が出て、新芽が成長を始めたら、庭や畑に定植すると良いでしょう。
❖ オカワカメを定植する場合、特に土質は選びませんが、水につかったまま、極端な乾燥がある、
場合を除き、一般的な土質なら問題なく元気に育つことでしょう。
オカワカメは、元来熱帯性の気候を好むので、
日本では、5月から11月初旬あたりまで元気に弦を伸ばし続けるようです。
弦は5m6mと短期間で伸びるので、摘心して脇芽を増やしたり、
弦を誘導して、目的に応じた形に整えるようにします。
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❖ オカワカメの肥料に関して、原種であるツルムラサキは、山芋のように、
林の中、藪の中で野性的に生きる植物なので原則的には土さえあれば良い感じですが、
健康食品として利用する場合は、やはりその豊かな栄養素を保つために肥料で応援します、
発酵鶏糞、米ぬか、菜種油粕、もみ殻、牡蠣殻石灰、苦土石灰、タンニン鉄液、等を使用します、
化学肥料では、8-8-8、苦土入り8号、などを使うと手軽に育てることができます。
いずれの肥料を使用する場合でも、
栽培中に年間2度から3度の施肥で十分でしょう。
オカワカメは、日本国中に自生している山芋と同じような性質の植物です、
ツル性の植物であり、多年生の植物で、山芋と同じように3年生あたりからムカゴができます。
また、根が発達して1年、2年と経過すると山芋と同じように芋(球根)ができます。
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❖ オカワカメの生育年数を意識する。
オカワカメは、生命力が強く挿し木やムカゴが地面に落ちて繁殖する多年生植物なので、
オカワカメの弦を挿し木した苗を1年生苗と呼んでいます、
挿し木苗も2年を経過するころから芋(球根)を形成するようになります、
それは、ちょうどムカゴから成長したものと同じになるので、2年生苗と呼んでいます。
オカワカメがさらに成長して、5cm以上の芋(球根)を形成すると、
春の芽が出て成長する様子は、力強く、葉っぱも大きく、弦も太くなります、
そのような段階に達した苗や球根を、3年生と呼んでいます。
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ここまで、オカワカメの基本的なことを書きましたが、
オカワカメに限らず、野菜類を元気に育てて収穫するまでには、
いろいろの栽培上のコツとか注意点があるようですので、
私自身が栽培しながら勉強したこと、研究したこと、経験したこと、
それらを、このブログで公開していきますので、
関心のある方は是非、時々は訪問してください。
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