❖ ある時に・・ある子供が生まれた、ある宿命と言う鞄を背負っていた
母親の暖かい乳首を口に含んだまま眠り・・・目覚めるとまた乳を吸う・・
乳幼児の頃の記憶をたどれる人はほとんどいないだろう。
いたとしても、それは、何かの本で見たのか、漫画で見たシーンかも知れない
それから、3年、5年と時が流れるにつれて
人間の中に記憶がよみがえる・・蓄積されると言う考え方でも良いだろう
ある子供は、ある時から、自分だけの運命の道へと向かって進むことになるのである
宿命と言う鞄を背負って自分だけの運命の世界の道を
前へ前へと歩きながら、時には小走りで、時には速足で、時には全力を尽くして・・・
その先には、二つの道、三差路、無限に枝分かれした交差点が延々と続くのである
自分が選ぶ事が出来なくても、無限の選択肢が人生を終えるまで続くのである
母親が選んだ道、父親が選んだ道、自分が選んだ道、
あるいは何処の誰とも知らない人が選んでくれた道を進むことになるのかも知れない
成り行きに任せて進んできた道、目的を持って進んできた道
未熟で若い人間には、過去、現在、未来の関連性が理解できていない場合が多いだろう
だから、
人間は、時々は立ち止まって過去の自分をじっくりと見て、現在の自分を認識し
自分の未来を見据えた考え方や、行動や、環境や、選択肢を見直す必要があるだろう
何時でも誰にでも簡単に実行できる
自分自身の考えと行動のストップ、自分自身の再起動、
動物的に生きる人間、人間らしい生き方の人間、知識の差、行動の差、影響力の差、協調力
人間の進む道は、
自分が好もうと好まざろうと・・常に他人の評価を受け続ける運命にある
そして、それが自分の進む道に大きな影響力を持っている事に気づくだろう
自分が自分以外の事を評価している以上に
自分に対する評価は多大な影響力を持って、自分の人生を揺り動かす原因になりうるのである
人間が自分の人生を、自分なりに評価するときに
何を持って基準とするのか、するべきかを考慮する事が求められるだろう
最も他人に見えやすいのは、経済力である
どんな服装をしているのか・・どんな家に住んでいるのか・・
だからと言って、やっぱりお金の力か・・・と落胆する必要も無いだろう
何故なら・・人間の目には見えない(人間の真実の力)が存在するからである
・・・人間を信用してはならない・・しかし侮(あなどる)る事もしてはならない
一人の人間の幾千幾万の選択肢、背負った宿命、たどってきた運命、
それらの全てを見届ける事はできないから・・・
・・人間社会には、仙人が存在し、神域に達した人間が存在し、生まれながらの天才が存在し、
それを目で見るだけで判断できない以上、
何者も恐れ多い存在である事に気づくべきだろう、
そしてまた・・・
自分自身が、その恐れ多き人間の域に達するまで修行を積み重ねなければなるまい
宿命・運命・そして時の流れが大きく幅広くなってゆく
それぞれの人生の時が尽きるまで・・・尽きるその先まで
流れが止むことは無いだろう。
・・・・・