❖ 注目を浴びている、PSB光合成細菌 についての情報をまとめました。
最初だけ少しの投資は必要ですが、以後は簡単に自分で培養して増やせる、
有能な農業資材として私も家庭菜園に活用しています。
以後はネットでも検索できますが、纏めてみました。
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❖ PSB肥料の効果は何ですか?
●菌体成分(核酸・アミノ酸)が栄養成分を補充します。
着色促進・・・光合成細菌体中の赤色色素が植物の根から吸収され果実や花の色がよくなります。
糖度増加・・・核酸・アミノ酸代謝が促進され糖度が上昇します。
またビタミンB1・ビタミンC含量も増加します。
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❖ 光合成細菌の畑への利用方法は?
光合成細菌が分泌するアミノ酸にはプロリンが多く、菌体にはウラシル・シトシンも含まれています。
このアミノ酸・核酸の効果も加わり、作物の収量や糖含量の増加につながります。
また、光合成細菌の赤い色の元、
カロテノイド色素は分解されたのちに作物に吸収され、着色やツヤを良くする効果があります。
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農作物を育てるうえで重要な三要素として
窒素 リン酸 カリウム が挙げられます。
特に「窒素」は、植物や動物のタンパク質の構成要素であり、
植物を大きく生長させるはたらきがあります。
特に葉や茎を大きくします。
窒素肥料は「工業的窒素固定」と呼ばれる製法で作られています。
そんな窒素肥料における問題を解決する手立てとして、
名古屋大学大学院が研究しているのが「光合成細菌」の活用です。
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微生物の中には、空気中の窒素を肥料成分として変化させる能力をもつものが存在します。
空気中の窒素を肥料成分に変えるために、微生物は「ニトロゲナーゼ」と呼ばれる酵素を使います。
「作物自身がニトロゲナーゼを作れるようになれば、作物自身が空気から窒素肥料を作れるようになるのでは」と考えられています。
窒素肥料を与える必要がなくなる可能性があるのです。
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❖ 光合成細菌とは何ですか?
そこで注目されたのが「光合成細菌」です。
光合成細菌は、田んぼなどに多く生息する嫌気性(酸素を嫌う)菌です。
水がためられている場所、有機物が多い場所、明るい場所を好みます。
光合成細菌が必要とする栄養分は、
イネの根腐れの原因となる硫化水素や悪臭の原因となるメルカプタンなど農作物に有害な物質です。
そして彼らが作り出す物質は、植物や微生物などが栄養分として欲するアミノ酸や核酸など。
光合成細菌が作り出す核酸には、果実の色や収量を改善するはたらきがあると言われています。
農業従事者には心強い「味方」と言っても過言ではありません。
なお名古屋大学大学院の研究で用いられた微生物は、
光合成細菌の一種である「シアノバクテリア」です。
この種の中には「窒素固定」
※の能力をもたないものと、光合成を行いながらニトロゲナーゼを働かせて窒素固定ができるものがいます。
※大気中の窒素をアンモニアに変換する過程。アンモニアは、植物の窒素源になる。
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❖ 名古屋大学大学院による研究
「ニトロゲナーゼの導入」という研究自体は報告されています。
イギリスと中国の研究グループは、大腸菌などの微生物にニトロゲナーゼを働かせました。
スペインでは酵母菌にニトロゲナーゼの一部を作らせています。
しかし植物など、光合成を行う生物にニトロゲナーゼを働かせる研究は報告されていませんでした。
そこで名古屋大学大学院は、シアノバクテリアに着目。
窒素固定の能力をもたないものに窒素固定の遺伝子を導入し、
ニトロゲナーゼを作らせるという研究を行ったのです。
結果として窒素固定酵素と関連する遺伝子をシアノバクテリアに導入し、
光合成生物に窒素固定の能力を付与することに成功しました。
もちろん課題は残っています。
能力を付与することには成功しましたが、
窒素固定ができるシアノバクテリアによるニトロゲナーゼのはたらきを100%とすると、
導入に成功した種のはたらきは0.3%程度しかありませんでした。
ニトロゲナーゼを構成するタンパク質の割合は、窒素固定可能な種の6〜23%でした。
0.3%程度しかニトロゲナーゼがはたらいていなかったことと照らし合わせると、
作り出されたニトロゲナーゼタンパク質のうち、
1〜4%ほどしか窒素固定のはたらきがない、ということがわかります。
しかし遺伝子の導入により窒素固定の能力が付与されると分かったことで、
今後の研究への期待が高まります。
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❖ 現在のところ、PSB光合成細菌の使用法としては、
魚類の養殖に利用する水質の改善、
魚類の餌となる、プランクトンやミジンコ等の増殖を促すことによって、
養殖が効率的となり生育が良くなる体質が良くなる等の効果が見込まれます。
農業関連では、同じく土壌内の水質が改善される事から結果的に土壌改善につながると考えられます。
結果的に野菜の生育、栄養の含有率、果実の個数、果実の色つや等に変化がみられる事から、
個別の野菜については、実験的に使用結果をデータ化する必要があると考えられます。
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❖ 現在私の【濵ちゃんの自然農業】では、
PSB細菌を500倍から1000倍に希釈して、葉面散布、土壌散布による結果を見たいと思います。
❖生育状況の変化 ❖果実の変化 ❖果実の色つや等 ❖連作障害の有無
❖葉色の変化 ❖害虫の予防効果
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❖ 画像は、培養が完了したPSB光合成細菌と、
それを散布する、USB充電式噴霧器の映像です。
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