❖ 父親の死んだ年を過ぎ、母親が亡くなった年を乗り越え、
生活費を稼ぐために会社に通う事もなくなると、
子供のころからの色々の想い出が、懐かしく思い出される日々がやってきました。
時は昭和25年、1950年の頃の日本国の宮崎県・・・
学校に通う事になった頃の、いろんな人たちの顔、声、出来事・・・
近所の遊び友達、夏の想い出、冬の想い出、山の・・川の・・海の・・想い出、
お祖母ちゃんの畑仕事を・・母ちゃんの畑仕事を手伝った思い出・・・
庭先に干された、麦束のかくれんぼ、大豆を叩いたこと、石臼を回したこと、
・・・もう、あれから、かれこれ70年の月日が過ぎているとは・・・
自分がどうやって生きてきたのか?・・・生き延びてきたのか?
子供のころから、
どこにでも生えている”ヨモギ”の使い道も知って居るし、
山の特別の場所にしか生えない、”センプリ”を家に持って帰ったのは自分だったし、
畑のどこにでも生えていた、”ゲンノショウコ”を集めてきて、
何でも知って居るお婆さんに届けて、笑顔で迎えてもらった思い出もある、
・・・あれから、何十年ものあいだ、畑とは縁がなかったけれど、
思うところがあって、15年くらい前から、家庭菜園を始めたのでした。
愛情を持って育てた、野菜類、根菜類をふんだんに食べる喜び・・・
それは、自然の力が愛情をもって、健康を維持してくれて長生きできる事、
自然の中に溶け込んで、自然と相思相愛の仲になり生きてゆくこと、
”人事を尽くして天命を待つ”などと、大袈裟な話では無いのだが、
人間の健康とか、命とかは、結局のところ、
地球上に大昔から存在する、菌類やバクテリアの力に左右される事が見えてきた、
人間の体温が、36度5分あたりになっているのも、関係があるらしい・・・
それにしても、日本人はやはり素晴らしい民族だとつくづく思うのである。
味噌、醤油、日本酒、納豆、豆腐、鰹節、全部が自然の力を味方にした健康食品なのである、
私の家庭菜園も、自然の力を最大限に活用して、
自分や家族の健康のために頑張ろうと決意した次第である。
・・・・・
❖ このような方針を固めてから、野菜類を育ててみて色々の問題に直面してきた、
昔昔、あの当時珍しい調理師免許まで持っていた叔母さん(母の妹)が、
これは市場に出す野菜・・・これは家で食べる野菜・・・と呟いていた事を思い出す、
もう、あの頃から、お金を稼ぐための野菜造りと、
自分のための野菜造りは区別していたのだなあ・・と感慨深い、
人間の健康を保つ事とは、
決して、病院に通う事では無いし、薬を沢山飲むことでもないし、
何かを食って、とにかく腹を満たす事でもない事を知るべきでしょう。
人は生まれながらにして、先祖から受け継いだ遺伝子によって生き、
母親の母乳から得た、免疫力によって健康を維持できるのだと言う事のようです、
免疫力を強く維持するのは、どうすれば良いのか!?
色々の説や、色々の情報を簡単に得られる世の中になったのですが、
私の場合は、素直に、
できるだけ自然に近い水を飲むことと、
できるだけ自然に近い食べ物を食べる事にしています、
家庭菜園では、見栄えの良い、できるだけ高値で売れる野菜を作る必要はなく、
農薬や化学肥料を使わないで、野菜類を育てることに専念する事にしました、
それでも、
野菜が、害虫で全滅したり・・病気で全滅したり・・
種から芽が出なかったり、芽は出たものの大きく育たなかったり・・・
四季折々の良い事があり、四季折々の悪い出来事が起こり、
数々の問題が起こり、解決しても、また次の問題が起こってきます。
・・・でもそれは、人生の全ての時点でそうでしたよね、
問題が起こっても、速やかにそれを解決し、次の段階に進む・・・
やっぱり人間とは、最後の最後まで、
知恵を振り絞りながら生きてゆく事が必要なのだと思います。
今日の私の覚え書きは、ここまでにしておきましょう。
機会があれば、また、お目にかかるでしょう。
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2023年12月23日(土曜日)